喘息患者さん
原則として喘息に罹患している妊婦さんは、発作を生じさせないようにコントロールするべきす。妊婦さんはやや過呼吸状況で血中の酸素濃度を高く保つようにしています。喘息発作が生じると、軽度のときは過呼吸がひどくなり血中のCO2が低下し胎児が危険な状況になります。重症の発作時も血中の酸素濃度が低下し胎児が危険な状況になります。
そのため妊婦さんに喘息発作を起こさせないことは非常に重要であり、吸入ステロイドはそのコントロールのために推奨されます。
なかでもブネソニド(パルミコート)は他の吸入ステロイドに比べFDAでBランクであり、安全性が高く、推薦されますが他の吸入ステロイドでコントロールができている人は継続しても大丈夫そうです。
気管支拡張剤については短期作用型のサルタノール・メプチンエアーは安全といわれています。
遷延性咳嗽(咳喘息・アトピー性咳嗽など)の患者さん
喘息患者さんと同様に吸入ステロイドは推奨されると考えられます。抗ヒスタミン薬の役割も重要であり、FDAでBランクのロラタジン(クラリチン)、セチリジン(ジルテック)が推奨されています。アレルギー性鼻炎がひどい場合はベクロメサゾンの点鼻が推奨されます。